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幼馴染は妹に比べてなぜ人気がないのか?

 【06//2012】

かつて、ギャルゲーなどに代表される美少女ゲーム業界において、幼馴染は人気キャラクターのポジションとしてその地位を不動のものにしてきた。だがしかし、近年の美少女ゲーム業界の人気キャラクター投票ランキングを見るに、幼馴染キャラクターの没落は嘆かわしい限りである。
幼馴染はなぜ人気がないのか?
そしてなんでこんな真面目っぽい書き出しで書いてるのかというと、今はそういう気分だからだ。ちょっと頭いい人気分を味わいたい。そんなお茶目心を出してみたいだけなのだ。ちょっと内容的に気持ち悪い気もするが、そんなことはどうでもいい。こんな長文読む人も多分いないだろう。

幼馴染はとても素晴らしいものである。朝は起こしてくれるし、場合によっては料理とか作ってくれるし、なにより長年の経験からくるお互いの気持ちを知り尽くした空気感。会話のテンポ。過去にお前を守ると誓った、あの日あの時の思い出(笑)
それらは他のヒロインでは出すことができない、正妻ポジションとしての素養は完璧であると言える。もちろんそのような幼馴染ばかりではないが、多くはこれに近い要素を内包している場合が多いだろう。ハーレムものなどにおいては、お前いっそのことそいつと結婚してやれよ、と思うほどに他のヒロインが霞みまくってる状態のものもあったりする。
とにかく幼馴染というのは身近でかわいい、気づいたらそこにいた一番大切な人、な美少女ゲーム界のチャンピオンなのである。

そして幼馴染の対抗馬として、最も代表的なものに「妹」という属性がある。このキャラクターのもつイメージは年下でかわいい、甘えてくるお兄ちゃん子、あるいはツンデレなど数多くあるが、様々な組み合わせによって無限の可能性を生み出す恐ろしい存在だ。妹というものに限界は無いとすら思える。
さらにこの妹における絶対的な要素、それは近親者、家族であるという点に他ならない。(義理も含む)
この近親者というのが非常に厄介で、美少女ゲームにおいては、より主人公に近い関係のキャラクターに人気が集中する傾向がある。現実の恋愛においてもそうだ。身近であったほうがより親近感が湧くのは一般的であると言えるだろう。
美少女ゲームをヒロインの視点で見ると正妻の椅子を取り合う大奥よろしく、ルートを問わずいかに主人公(プレイヤーに近いポジションに居座るかが勝利のカギになっているのだ。

そこで問題なのは、幼馴染は主人公にとって妹よりも近い関係なのか?というところだ。答えはNoだろう。
一般的に考えれば近親者とはSEXなどしない。したがって、近親者を恋愛対象に含めるというのは異常なことであり、妹を近い存在の異性と認識するのはおかしいかもしれない。だが今の美少女ゲーム業界には、妹と恋愛するのはアタリマエのことであるという不文律がある。

ここで一本のエロゲを紹介したい。ALcotシトラスの名作、「死神は別離の味」である。
この作品は妹キャラクターである雫の過激なセリフが有名で、笑えるエロゲの画像など様々なブログで紹介されていることもあるので、プレイしたことがなくとも見たことがある人が大勢いるだろう。
雫の有名なセリフの中で、「彼女と妹は同じ意味だよ」というのがある。これには目から鱗が出た。
たしかにそうだ。妹はエロゲーという二次元の世界において、もはや彼女と同等の意味を持つといっても差し支えないほど恋愛対象としては当たり前の存在になってしまっている。
このことを当のエロゲーキャラクターで、かつ妹である雫に言われるというなんともユニークなシーンである。このシーンの画像が多くのブログで笑えるエロゲの画像としてあげられているのは、それが紛れも無い事実だからなのではないだろうか。
その他に、「なんで?普通、兄って妹で童貞を捨てるものじゃないの?」という超有名なセリフがあるが、それはまた別の話。
とにかくここで注目したいのは、雫のセリフにあげられるように、妹を恋愛対象として見ることは当然になってしまっているということだ。

妹と幼馴染の違いとはなんだろうか?
妹には近親者であるという絶大な優位性があるが、幼馴染がそれに匹敵するスキルを持つことは難しい。シナリオを弄れば、妹よりも近しい位置に幼馴染が居座ることが出来るかもしれないが、それはあくまで妹より近い場所にキャラを配置しただけのことであって、その属性が持つ本来の優位性ではない。「近い」というのは物理的な距離だけを意味するものではないし、家族であるという事実が精神的距離の近さを感じさせる。
妹は家族であるということからすれば、兄と同居するのは当然であるが、幼馴染はその限りではない。この精神的距離と物理的距離の2つの差は、プレイヤーに与える心理としてはかなり大きいといえるだろう。
冒頭で述べた、朝起こしてくれる、料理とか作ってくれる、などは本来なら家族がその役割を担うのが当然のことで、その役割は家族である妹が担うのはあたりまえの事だ。妹を差し置いて、他所様である幼馴染が主人公の飯を作るなど不自然極まりないのである。
過去の思い出にしてもそうだ。生き別れの妹と再会などというシチュエーションでもない限り、幼い頃に妹と触れ合った記憶が何かしらあるだろう。それは幼馴染だけが持つ特権ではない。

では逆に幼馴染だけが持ちうる要素はあるのだろうか?
妹には自分(主人公)の年下の女という定義があるが、幼馴染は年齢という縛りがなく、年は上であっても下であっても構わない。もちろん同い年でも通用する。幼馴染の一番の独自性はここにあるだろう。
だが、この年齢という条件は萌え要素においては貧弱だ。
萌えというものの多くは「関係性」によって強く生み出される。ねこみみやメイド服など外見においての萌えのパワーはやや弱めで、ただの記号でしか無いが、ストーリーが強く絡む「関係性」は高い効果を発揮する。そこでも「近い」というところに優位性がある。年齢からなる萌え要素としては先輩後輩同級生などが挙げられるが、その距離感から言えば年齢ごとの差異はないし、どれも同じ学校に所属している程度のものだ。
そういった意味で考えるならば年齢は下位の属性であるといえる。

つまり幼馴染が妹に勝つるポイントが何一つ無いのだ。

本来、一番身近だったはずの幼馴染が妹に取って代わられている。近親者である妹は蚊帳の外であったはずなのだが、実のところ幼馴染の属性を内包したハイブリッドな存在となっている。これが幼馴染に人気がないことの理由なのではないだろうか。エロゲーのメーカーも幼馴染にするくらいなら妹にしとけみたいなもんで妹連発しちゃう有様で非常に嘆かわしい。今後発売されるであろう数多くの美少女ゲームから優秀な幼馴染が輩出されることを願ってやまない。
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Category: エロゲネタ

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