ブランド:フロントウイング
ジャンル:ADV
原画・キャラクターデザイン:渡辺明夫・フミオ SDキャラ:ななかまい
シナリオ:木緒なち・藤崎竜太・桑島由一・かづや
満足度:84点くらい
ネタバレ多少あり
いまさらながらグリザイアの迷宮のためにプレイ。体験版プレイ時は微妙かと思われましたが、やってみたら結構良かった。
もっと鬱々とした雰囲気を想像してましたが、思ったより日常シーンの占める割合が長くちょっと変わった学園生活モノとしてのイメージが強かったですね。天音ルートの雄二の姉が気になって仕方ないのではよ迷宮やりたいところ。
プレイ時間:忘れたけど多分25時間程度
シナリオ:★★★★☆(5段階)
シナリオがこのゲームの一番いいところ。主人公の過去編や姉のストーリーがちゃんと語られてたら★5個でも良かったかもしれない。が、いかんせん共通の日常シーンが長いのと個別入ってからのまったりした空気とか人によっては正直蛇足としか思えない部分があるのも事実なので手放しにべた褒めできる程でもない感じがします。とは言っても他ゲーと比べたらかなり高水準ではあると思いますのでマイナス要素と捉えるのはちと違うかなと思いました。シモネタを交えたギャグとか芸人的笑いの取り方とでもいいますか、なんか安定した面白さはあると思います。
その後の各ヒロインの個別ルートからヒロインたちの過去が語られたりなぞするわけですが、まあなかなかに曲者ぞろいでした。単純普通のヒロイン一人もいないと断言してもいいくらいでしょう。そしてそこからのエンディングまでの盛り上がりはかなり良かった。各キャラに一個づつバッドエンドがあるのも最近ではめずらしい作りかもしれません。単に萌えゲばっかりやってるだけだからそう感じるだけかもしれませんけども。人によってはバッドエンドの描写が精神的にキツイなどの話を散見するのですが個人的にはそこまで欝を感じませんでした。むしろルートによってはエロゲでなければハッピーエンドではなくこの終わり方で構わないとさえ思えるくらい出来のいいエンドだったと思います。
あとベストヒロインはなんといっても天音。単に好みの問題ですがビッチキャラとして笑いのポジションを確保しつつ学園のリーダー的存在に位置しているあたり、そして巨乳。過去編のストーリーも良かったのでそのへんの影響もあるかもしれません。エロシーン回数も一人だけやたら多いしグリカジといえば天音!といいたいところですが多分由美子がメインっぽい気がする。“世界に刃向かう、6つの果実”とかいうキャッチコピーも由美子ルートのラストを意味してるんじゃね?と思ったので。
まあ“世界”の意味する所がなんなのか曖昧なのでわかりませんが。むしろ迷宮~楽園あたりでわかるようになるのかも。
絵:★★★☆☆
絵柄が好みかどうかと聞かれたらたぶんそうでもないと答えると思いますので普通くらい。グラフィック的な意味では他ゲーとあんま大差ない感じです。差分も特別多くもなく少なくもなく・・・。までもシナリオに合った感じでいいのではないでしょうか。EDムービーのバリエーションの多さはかなり素晴らしいですね。各キャラ個性が出てて良かった。
システム・音関連・演出:★★★★★
このへんはもう満点でいいんじゃないでしょうか。主題歌と各ヒロインEDムービーの曲のメンツはすばらしい。贅沢な作りになってます。とくにすきなのはみちるEDと由美子EDですね。あれはもうくり返し聞いてしまいます。みちるEDの演出に至っては一度スタッフロールがおわってエピローグかとおもいきやEDムービー再突入の流れは感動するレベル。ああいう意表を突かれる演出には弱いのです。それからゲームのシステムのほうはういんどみると同じ。メニュー画面のデザインなど細かい部分が結構好き。PVやシステムボイス、壁紙などいろいろ搭載されてて地味に嬉しいですね。あんまりゲーム本体にここまでいろいろついてるのって珍しいと思います。まあPVなんかは通常webで配布したりしてるのであっても意味ないっちゃ意味無いですが、DLして保管するのが面倒なので・・・。
ということで以上。ややシナリオ的に物足りない気もしましたがそのへんは迷宮で補完されるでしょう。今後が楽しみ。
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